伊調馨の真実〜前代未踏の4連覇に挑む〜

オリンピック日本女子選手として史上初となる「五輪3連覇」を
成し遂げている伊調馨(いちょうかおり)選手。

吉田沙保里選手も3連覇を達成しており、
リオ五輪では二人で4連覇を目指します*\(^o^)/*

女子レスリングと言えば吉田沙保里選手があまりにも有名で、
影に隠れがちな伊調選手。

メディアでは多くを語らない伊調選手の強さと
レスリングへのひたむな想いを知れば知るほど、
ますます試合に目が離せません(*^^*)

 

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日常の中にレスリングがあった

 

伊調馨選手は1984年青森県に生まれます。

お姉さんは言わずと知れた
アテネ、北京オリンピックの銀メダリスト千春さん。

兄と姉がレスリングをやっていた影響で、
物心ついたときにはすでにレスリングクラブにいたといいます。

まだ3歳くらいで、おむつのころ。転がっていただけだといいます。
きっとリングの上が遊び場だったのでしょう!!

練習が楽しみで仕方がなかった子供時代は
いつもお姉さんの背中を追いかけていました。

「姉の練習相手にもなれない」

「いつかは姉にも勝ちたい」

そして小学校、中学校は大会で優勝。
お姉さんという一番身近にライバルの存在が
馨選手の実力を引き上げたのでしょうね。

 

 

「勝つこと」にこだわっていた学生時代

 

高校は愛知県にある中京女子大学付属高校(現:至学館高校)に通います。

それまでとは打って変わってレスリング漬けの生活になり、
高校に入って3日目には泣いたといいます。

家を出たので帰るわけにはいかない。

ここでやっていくしかない。

京都に進学した姉とよく文通をして、話を聞いてもらいました。
姉は一番の理解者であり子どものころからの目標です。

そのおかげで辛い練習も頑張れたと、のちに語っています。

 

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高校・大学時代を通して、レスリングで目指すものは
「勝つこと」でした。

ちょうどこのころから、全国大会にも進むようになりました。

 

ひたすら練習して強くなることだけを考えていた

 

馨選手が高校大学の頃、

すでに日本のレスリングは世界でもトップレベルにありました。

それでも馨選手は臆せずに自分のペースで鍛錬を積みます。

「世界やオリンピックのことなんて考えられない、
 日本のトップの人たちに近づけたら世界は見えてくる。」

ひたすら練習に励みます。

そうして20歳で迎えたアテネオリンピック。

「緊張はなかった
 まだ何もわからない子どもみたいな感じだった

 自分にできる一番のレスリングをすればいい」

それだけを考えて臨みます。

結果は金メダル。

そして姉の千春さんが銀メダル。

「姉妹でオリンピックメダリスト」という夢が叶います。

 

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(左から、伊調千春選手、吉田沙保里選手、伊調馨選手、浜口京子選手)

 

北京オリンピック〜金メダルからの引退宣言〜

 

2008年北京オリンピック。
ここでも馨選手は強さを見せつけ金メダルを獲得します。

アテネオリンピックに続く2連覇。
この五輪を最後に姉の千春さんが引退を表明します。

すると、馨さんも引退を表明。

「自分一人だと目標がない」

 

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姉妹で金メダルを目指してきた馨選手にとって、
姉のいないオリンピックは無意味に思えたのでした。

しかし、マットから降りることを周囲が許しません。
当時24歳とまだ若く、「天才レスラー」と呼ばれていた馨選手に
現役続行の声が相次ぎました。

「一緒にカナダに行こう」

千春さんの提案でレスリングから離れ、休養を取ります。
カナダの大学で英語を学び、姉の手料理を食べました。

大学のレスリング場では学生が気軽に競技を楽しんでいました。

「こんな世界もあるんだ」

重圧に疲れていた心が癒されていきました。

約8ヶ月後に二人は帰国し、馨選手は東京で競技を
続けることにします。

馨選手を一番に理解する千春さんの心遣いが
レスリング本来の楽しさを思い出させたのですね。

そして迎えたロンドンオリンピックでも3連覇。

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馨選手の偉業はその後も続いていきます。

今日まで世界選手権の優勝を含め
13年間無敗、個人戦、団体戦合わせて189連勝という
偉大な記録を叩き出しています。

13年間もあれば、良い時もそうでないときもあったはず。
その強さはどこから来ているのでしょうか。

 

アップでやる気がないときにはマットに上がらない

馨選手の強さは練習方法にあります。
その練習内容は、アップのときに決めています。

最初にアップでマットの周囲を走って、
その走り具合で今日はやる気があるのかないのかがわかると言います。

今日はやる気がないなと思ったらマットには上がらない、
これが馨流の練習スタイルです。

若いころのようにがむしゃらに練習を重ねるのではなく、
自分の体と対話して、常にベストな状態に自分で引き上げて
いるのでしょう。

そこにプロのレスラーとして高い意識を感じます。

 

「ライバルとか手強い相手はいない」

2016年リオデジャネイロオリンピック。

圧倒的な強さを誇る馨選手は、
この大舞台をどう捉えているのでしょうか。

「あまりプレッシャーを感じないタイプなので、
 意識せずに自分のレスリングをすることだけを考えて集中する」

大舞台を目前にしても気張ることなく自分の戦いを
することを宣言しています。

姉の千春さんは

「試合が終わったときに笑顔でいてくれることを
 期待しています」

と馨選手にエールを送ります。

結果がどうこうではなく、自分が納得できる試合をしてほしい。

同じアスリートだからこそ、自分を出し切ることがどれだけ大切なことがわかるのでしょう。
そうすればおのずと結果はついて来るのだと。

馨選手は今月14日のインタビューで、
意気込みについてこう話しています。

「出場選手全員をチェックし、誰と当たってもいいように練習してきた。
 ライバルとか手強い相手はいない」

この言葉が、馨選手の仕上がり具合と調子の良さを示しています。

前代未聞の4連覇に向けて勝負が始まります。

レスリングの試合は伊調馨選手が初日。
そのプレッシャーをはねのけて、吉田沙保里選手に
つないでいただきたい *\(^o^)/*

日本レスリングに名を残す伊調馨選手がどういう試合をするのか
楽しみでなりません。

地球の裏側からリオにいる馨選手へエールを送りましょう\(*^^*)/

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