最速三強から短距離走のフォームのコツを学ぶ〜骨格編〜

リオデジャネイロ五輪は最高に盛り上がりましたね!!

特に男子4×100mRはフルメンバーのアメリカを
100mで誰も決勝に残っていない日本が破るという
オリンピック史上に残る番狂わせを成し遂げて、
日本全体が大興奮に包まれました!(^◇^)

やはりジャイアントキリングは、見ていて
気持ち良いですね!(^^♪

今回は日本を盛り上げてくれた
リレーメンバーにして
100m日本代表の

山縣亮太選手
桐生祥秀選手
ケンブリッジ飛鳥選手

三選手にスポットを当てて

①骨格からのアプローチ
②走法からのアプローチ
でそれぞの特徴を分析をしていきます!

今回は①骨格からのアプローチで
強さの秘訣を探ります。

押さえてほしい前提知識

検証を始める前に、まず、押さえておいてほしい
前提知識があります!

これを押さえておくことで
納得度も一気に跳ね上がります!

こちらは、ほぼ以前投降した記事の内容ですので、
詳しくは過去記事をチェックしてください!

・走る=重心移動である。
・重心=重さの中心である。(必ずしもヘソの高さではない)
・重心は高いほうがいいものとする
・背骨はより上部でS字を描いていることを理想とする。
・腕ふりはより重心の深部の近くで行えることを理想とする。(後ほど詳しく)
・肋骨は下方回旋していることを理想とする。(後日詳しく)

以上となります!
それでは分析を進めていきましょう!

骨格について~上半身~

ウサイン・ボルト選手やジャスティン・ガトリン選手その他多くの
黒人トップアスリートたちは筋肉ムキムキでいかにも速そうですよね!

では、ボルト選手みたいに筋トレで筋肉をつければ
速くなるのかと言われれば、そうではないということは
もはや常識となりつつありますね(^^)

一時期、黒人選手の巨大な腸腰筋をはじめとするインナーマッスルが
注目され、インナーマッスルを鍛えるためにの
チューブトレーニングをはじめとするトレーニングが
流行ったりしましたが、それでも黒人選手の
爆発的なエネルギーには到底追いつけませんでした。

注目すべきは彼らの表面的な筋肉よりも深層部にある筋肉よりも
さらに奥にある”骨格”にあるのです!!!!

黒人選手たちは重心移動をさせるのに
非常に理にかなった骨格をしています。

よく言われるのが「骨盤の前傾」ですね。

接地した際に生じる地面反力を上や横に逃がすことなく
進行方向へ向けることができます。

下半身に関しては過去の記事
身体能力を飛躍的に向上させる下半身の骨格とその作り方」を
ご参照ください!

今回は骨格への補足として
「上半身と腕ふり」に関しても
説明していきます!

何度述べているように
走る=重心移動です。

ということは、上半身は、

・より大きな力で
・よりスムーズに

重心を運べるように動作させなければ
ならないわけです。

一つ例を挙げます!

人を後ろから押して遠くへ突き飛ばしたいとき ※よい子は真似をしないように!
皆さんはどこを押せば遠く突き飛ばせると思いますか?

頭ですか? 足ですか?

大体体の中心のほうを押したほうが飛びますよね!
答えを言うと重心を押してあげると一番力が加わって
遠くへ移動します。

これは腕振りでも同じで、より重心に近い位置で、
さらに、より大きな筋肉である上腕二頭筋を
振れれば当然重心をより大きな力で
運ぶことができます!

ここで、桐生選手とボルト選手を比較します!

桐生ボルト

上の赤ラインが肘の位置、下の赤ラインが

重心の位置です。

桐生選手に対してボルト選手のラインの感覚が
異常に近いことがわかります。

つまり、ボルト選手はただ腕振りをするだけで
桐生選手より大きな力で重心を前に
運ぶことができるのです。

重心の近くで腕振りをするためのアプローチとしては

・重心を上に引き上げる
・腕の位置を下げて重心に

二通りのパターンが考えられます。

詳しい方法に関してはこちら

で説明しておりますので気軽にご参加ください。

三選手への骨格からのアプローチ

近いタイムを持つ3選手ですが、それぞれ異なる骨格の
特徴を持っています。

まずは、山縣選手から。

今大会では100mで準決勝に進出し、
自己新の10″05という素晴らしいタイムを
叩き出しています!!

四年前のロンドン五輪でも自己ベストをだしており、大事な場面で安定した力を
発揮できる日本では稀有なアスリートです。

注目するポイントは四年前と現在の写真を比較すると明らかです。

image1-2

 

肩

 

 

 

 

 

 

 

あからさまに肩、僧帽筋が発達したのがわかります。

これは黒人アスリートや圧倒的な身体能力を持つ室伏広治さんとも
共通するポイントで何がいいのかというと、

①重心は重さのの中心であるため、上半身の高いところに筋肉がつくことで
重心が高くなる。

②筋肉だけでなく、背骨が上に引き上げられたことにより重心が高くなっている

③僧帽筋に引き上げられ、肋骨が下方回旋しているため、無理せず下方、
重心の近くで腕振りができる。

等々のメリットがあります。

山縣選手は黒人選手たちと近い腕振りができるようになったことによる
副産物としてこのような骨格なったともいえます。

続いてケンブリッジ飛鳥選手の骨格を見てみましょう!

DSC_0404

お父さんがジャマイカ人ということもありさすがの骨格を
しています。

背中の位置と腰のラインに注目してください。
背中の上部のほうで見事にS字ラインを描いています。
この骨格であるために自然と重心が引きあがり、
より速く走りやすい体型になっています。

さらにケンブリッジ選手は腕も長く、体幹部も太すぎないので
より重心の近くで腕振りができます。

なかなか日本人が持ちえない天性の骨格を
持っていることも強さの秘訣となっています。

桐生選手に関しては今回の100mでは
あまり納得のいく走りはできていないように見えました。

骨格的なアプローチで見ると、

①高校生の頃に比べ上半身に対して、下半身が
 重くなりすぎて、重心が下がっている。

②肋骨が上方回旋しており、調子がいい時に比べ、
 腕振りが上方で、且つ重心から離れた位置で振って
 しまっている。

などの悪条件が揃っていました。
原因は不明ですが、何かしらの肉体改造を行って
失敗してしまったのではないでしょうか。

 

以上が骨格からの三選手分析となります。

次回は走法からのアプローチで三選手を分析していきます”!!